それに合わせて幼稚園から認定こども園へ生まれ変わりました。
幼保連携のための新築構想が起案されてから6年の歳月を経て、新しい園が完成しました。
100年の歴史を持ち、富山県でもっとも長い幼児教育の歴史を刻んできたアームストロング青葉幼稚園。
初代マーガレット・エリザベス・アームストロング園長先生のキリスト教精神に基づく、幼児教育への誠実な実践は、代々受け継がれ、数多くの卒業生を社会に送り出してきました。
新築する施設ではこれまで積み重ねてきた確かな教育方針を守りつつ、しかし、新しい時代のこども園としての魅力も体現した、幼児保育と教育ができる施設でなくてはなりません。
今回の新築に際して、園の関係のみなさんと一緒に県内に限らず、東京や札幌の先進施設を見学し、その体験も加えて園舎の設計について忌憚のないブレーンストーミングを重ねてきました。
そうして出来上がったのが、このこども園です。
今回の建築、設計は
「0歳から6歳までの6年間を過ごす当園での体験や出来事を、いつまでも心の片隅に良き思い出として残してもらえるような」
また、
「この園舎で小さいながらもたくさんの冒険ができる施設でありたい。」
という願いで作られました。
それでは、設計上のポイントをお話ししましょう。
駐車スペースから玄関まで続くアプローチは、屋根付きのコリドール。
天候が悪い日が多い冬の富山でも、親子揃って手を繋ぎながら登園出来ます。
園を取り囲むセキュリティは万全です。
周囲をフェンスで囲み、アプローチも鍵のかかる門扉で防犯性を高めます。
玄関の一人ひとりのロッカーを使うところから毎日が始まります。
吹き抜けで2階の廊下とつながる遊戯室は北面が全面ガラス。
南面は全面開放建具で園庭とつながり、どこまでも開放感たっぷりの空間です。
図書コーナーのある大きな階段ホールが1階と2階をつなぎます。
保育室を南面配置として、日中まんべんなく陽光が入るようにしました。
奥行きのあるバルコニー、軒の深い庇、床から天井までの大きな開口。
広い廊下もつながり、かつてない開放感と連続感のある保育室になりました。
2014年4月 | 設計スタート |
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2014年6月 | 関係者と基本構想について ブレーンストーミングを開始 ※合計12回のブレーンストーミングを開催 |
2014年8月 | 園理事会へ基本構想案提出 承認される |
2014年10月 | 園理事会へ基本設計案提出 承認される |
2014年12月 | 実施設計完了 富山市支援課へ設計図、設計書を提出 |
2015年2月 | 在園父兄へ新園のプレゼンテーション開催 |
2015年3月 | 入札公告(3月初旬) |
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2015年3月 | 工事施工会社決定 工事契約(3月下旬) |
2015年5月 | 起工式 |
2015年12月 | 工事完成 |
2016年1月 | 新園舎へ引越し・新園舎建設感謝礼拝 在園生の3学期始業式 |
2016年4月 | 幼稚園から認定こども園へ |